東洋経済のこの記事を読んでしまい、
色々なことを思い出しました。

51歳の奥さんをメラノーマ(悪性黒色腫)で亡くしただんなさんの手記です。

同世代だなぁ・・・
この方は奥さんを最後、在宅で看取ったそうですが、
わたしも3年前に実母を在宅で見送りました。

在宅といっても、実家で見送ったので、
実父とわたしと妹の3人で看取った感じですけどね
この手記の中では、だんなさんが発した
「前向きに」
って言う言葉に奥さんが怒るっていうシーンがあったけど、
こういう言葉って、
闘病している本人が言う分には何の問題もないんだけど、
本人には言わないほうがいい言葉なんですね。
なんか説教されてるような、
前向きになろうとしているのに足りていないといわれているような、
複雑な気分になっちゃうんだなぁと思いました。
わたしは闘病している母に
本当に落ち込んでいるときって言葉はかけないほうがいいのかなとか、思ったり
「ただ聞くだけ」にしようと思ってもつい「がんばってよ~」って言っちゃったり、
でも、ついつい母の話を聞かずに自分の話ばっかりしちゃってました。

あんまり上手に色々できませんでした💦
母は、ずっと、
わたしにはグチをこぼさないようにしていたからだと思うけど、
不安な気持ちとかをあんまりこぼしたりしませんでした。
亡くなる半年ほど前、
母の診察につきそって病院へいき、
もう効く薬がないというしんどい話を主治医から聞いたあと、
なんともいえない気分で母の車いすを押しながらナースステーションの前を通ったら、
なじみの看護師さんが
「あら、〇〇さん!今日は診察??」
ってやってきて、
「どうお?何か困ったことはない?大丈夫かな?」
って聞いてきてくれました。
母はそれまで主治医からの話を聞いても表情を変えなかったのに、看護師さんのその一言で急にうつむいて涙をこぼしていたのを覚えています。
弱音を吐かないようにがんばってたんだなって思いました。
わたしと母の関係はよかったと思っているし母のことは大好きなのに
弱気なときの母の話をきちんと聞かなかったのは後悔しています。
という話を一足先に両親を見送った友人にしたら、
「どんなにがんばっても何かしら後悔が残るのが親の看取りだよ」
って言われました。ちょっとほっとしたよ。
そんなわけで、、
ちょっとしんみりした話題でした。
もうすぐクリスマスですね。来年はいい年になるといいなぁ!
ではまた。