こんにちは。
SIMフリーとか、格安SIMとか色々耳にするけれど、
そもそもSIM(シム)ってなんのこと??
それを考えるまえに、
家にある固定電話のことを思い出してみましょう。
そう、固定電話(家の電話は)
電話機を電気屋さんで買うけど
電話の利用料はNTTとかに払ってますよね。
つまり、
電話機と、電話回線とは全く別のモノですよね。
じゃあ携帯電話は、電話機と電話回線の関係はどうなっているの???
もちろん携帯電話だって固定電話と同じように、
電話機と電話回線は全く別のモノです。
そして、電話回線にあたるモノが SIM(シム)カード です。
携帯電話の購入方法を思い出してみましょう
携帯電話は固定電話と同じような電話機であるのに、
少々購入方法が異なります。
ドコモのケータイを買うときは、ドコモショップにいって携帯電話本体を選び、
電話番号を設定してもらって使いますよね。
そう、携帯電話の場合は
電話機と電話回線は一緒に販売されている のです。
携帯電話を購入した時に、携帯ショップの人が「設定させていただきます」とかいって、
希望の電話番号をきいたり希望のプランをきいたりしながら
なにやらカチャカチャと入力をしますよね。
これはSIMカードに電話番号などをセットして使える状態にしているんです。
SIMカードはここにある
通話ができる携帯電話(ガラケーも、スマホも)は
本体に必ず、SIMカードが挿入されています。
↓これはiPhone6の場合。ここにSIMカードが装着されています。
↓あけてみます。こんなにちっちゃいカードです!!
ガラケーにもSIMカードは挿さっています。
機種にもよりますが、息子の使っているソフトバンク201SHは、
バッテリーパックの奥にひっそり格納されていました。
SIMカードには、設定した電話番号などの回線に関する情報が書き込まれています。
これを電話機に装着することで、電話が通信できるようになるのです。
ならば!SIMカードを差し替えることもできるのでは?
・・・ということは、つまり。
電話機がこわれたら、電話機をとりかえるように、
携帯電話の端末がこわれたら、違う携帯電話の端末にこのSIMカードをさしかえれば
また使えるようになるのでは・・・??
理屈ではそうなるはずです
がっ!
日本のほとんどの携帯電話ではそれができません。
なぜかというと、
A社の携帯電話にはA社のSIMカードしか使えないように
SIMロックがかかっているからです。
・・・これは日本の携帯電話の販売方式が特殊だったからです。
ドコモやau、ソフトバンクなどが販売店に販売奨励金を出し、
販売店はその販売奨励金をもとに、割引価格で端末を販売。
ドコモやソフトバンクはそのあと支払われる毎月の通話料から奨励金の分を回収する、という・・・
※だから2年間は解約しちゃダメとかそういう縛りがあるんですよね。
だからわたしたち、新しい携帯電話を購入するときに、
高い電話機代を支払うことってあんまりないですよね。
ちなみに、SIMロックがかかっていない端末もあるにはあります。
ちなみにSIMロックがかかっていないことを、SIMフリーと呼んでおり、
SIMフリーの電話端末、などと言ったりします。
今後はSIMフリーの方向に・・・?
総務省は、この日本独特のSIMロックという携帯電話の利用形態を解除していこうとしている様子です。
→総務省 SIMロック解除に関するガイドライン
好きな携帯電話端末を買ってきて、好きなSIMカードを挿して使う
という使い方が一般的になるかもしれませんね。
ただし、そうなると、
電話端末の割引がなくなりますから、電話機代がかかるようになります。
ちなみに2014年10月、
SIMフリーのiPhoneは、67,000円から。
高いっ!!
携帯電話の端末は、高性能な手のひらサイズのパソコンですから、
そう思えば納得の値段なのですが
その後の利用料が安くなるとはいえ、
どっちが家計的にラクか、というのは悩むところです。

携帯電話の料金体系ってほんと複雑で、わたしには全く理解できないシロモノでした。
それもこれも、日本独特の販売方式に端を発しているのですね。
SIMフリーになったらもっとシンプルになるのかなぁ。
最近テレビCMなんかで「格安SIM」を耳にすることがでてきたけど、
それはこのSIMカード・・・つまり通信回線が格安で使えるよって宣伝なんです。
でもそのためにはどこの会社のSIMカードでもちゃんと使える電話機(これをSIMフリーの端末って言ったりします)が必要なんですけどね。
あーーややこしいわ。