今日、ダラダラとネットサーフィンしてたら、
(年末なのに💦)

こんなページを見つけて読みいってしまいました。
「平穏死のすすめ」という本を書いた方のお話です。

3年ほど前、母を看取ったときとかぶったのよね
母は末期がんで、
延命治療はせず、自宅で一生を終えるのが希望だったので
治療法がなくなり退院したあと在宅医療のお世話になり、
在宅医療をはじめて3か月ほどで亡くなりました。
母の希望で
胃ろうをつけることはもちろん、治療はやめて(薬も全部)、鎮痛剤や吐き気止めだけお世話になってすごしました。
でも、この記事にあるように、
退院してしばらくすると
食事をすることができなくなり、
食べても吐いてしまったりすることが多くなり、
だんだんと水も飲めなくなっていきました。
何も食べていないことが心配で、栄養足りてないんじゃないか、点滴とかしたほうがいいんじゃないか、と在宅の先生に相談してみたところ・・・
—–
何も食べないのは体がその準備をしていることなのです、
今無理に食べさせたり飲ませたり、点滴で過度に栄養を与えることは自然に準備していることを妨げることになり、ご本人にはかえって苦痛になってしまいます
—-
体がその準備をしている、というのは、母の体が死の準備をしているのだという意味でした。
在宅医療を使うにあたりお世話になったケアマネージャーさんはご自身もお父さんをガンで亡くされた方でしたが、
—-
水分も必要以上に体に入れてしまうと、
ご遺体からお水がポタポタとたれてきたりしてしまうことがあるらしいの
だからほんと、無理なことはしないほうがいいのよね・・・
—-
水くらい飲まないとだめじゃないか、と私は焦っていたのですが、先生もケアマネさんも同じことを言うし、
そもそも母は「木が枯れていくように」あちらにいきたいっていつもいっていたっけ・・・と思うようになりました。
母自身も、最後のほうには
「体が順番に機能停止していってるみたい」
って言っていました。
(下半身のむくみがひどくなってきているのは私にもわかったけれど、母自身はもっと自分の体の状態がわかっていたんだろうな・・・と思う)
わたしは母が死んでしまう日を一日でも伸ばそうとオロオロしていたのですが、

そうだ、母は死ぬのは怖くないっていってたっけ、
そういえば、大学病院の主治医の先生も、
だんだんと眠る時間が長くなっていきます
と言っていたし、
在宅の先生はもっと具体的に、
ほとんど眠っているようになり、血圧がさがっていきます、そうなったらあと半日から1日ほどです
と言ってくれました。
実際亡くなる前の一週間ほど母はほとんど食べませんでした。
アイスなら食べれるかなと思って色々買ったけど、スプーンをなめるくらいで食べることはなくて(飲み込むのが大変そうでした)
時々意識を取り戻しては「こおり・・・」と言って、
氷(冷蔵庫のふつうの氷)をポリポリ噛んでいました。
それもだんだんと回数が減っていき、
ほとんど目を閉じている状態になり、血圧がさがっていき、亡くなりました。
在宅の先生(若い先生でした)は、
だんだんモノを食べなくなり、ほとんど眠っているようになり、お水だけをとるようになり、そして静かに息を引き取ります、
その状態のとき、氷を欲しがる方は多いですね。
ガンと戦ってこられましたが、
これは老衰で亡くなるのと同じです
って言いました。
老衰で枯れるように死にたいなって母は言っていたから、
それはよかったんじゃないかなと思い出してしまいました。
そういうのを「平穏死」っていうんですね。いい言葉だわ~

あら?この本、2010年の初版じゃん。
母のガンが見つかったのが2010年だったし、
母は読書家だったからこの本を読んだのかもしれないなぁ。
今頃知るなんて、わたしもぼんやりしてるわ。
と、
今週もたいして掃除はせず、普通の週末にしてしまいました💦
大掃除はどうした>自分。
ではでは、また。